【コラム】高炉のミニ知識 2011 01 20
 高炉とは鉄鉱石から鉄を取り出す炉のことを言います。高炉という言葉は大島高任がオランダ語の技術書を翻訳した際に"hoog oven"を「高炉」と訳したのが始まりとされています。
 18世紀、西洋では高炉による製鉄が盛んになります。日本では幕末にオランダ人将校ヒューゲニンが書いた技術書「ルイク国立鋳砲所における鋳造法」が輸入され大島高任を始め複数の人によって翻訳されます。その技術書をもとに各地で高炉が建設されます。安政元年には鹿児島の集成館。安政3年には北海道の古武井に建設されますが成功には至りませんでした。
 大島高任は岩手県釜石市大橋で地元の豪商らの出資により安政4年に高炉を建設し、12月1日に出銑に成功します。これが日本で初めての洋式高炉による製鉄に成功した日です。
 大橋高炉で生まれた近代製鉄は翌年建設された橋野高炉で確立され、日本の近代化の礎を築きました。橋野高炉跡は現存する日本で最古の高炉です。


by 事務局